DIY初心者でも作れる!自作テレビ台① ~準備、研磨~

DIY超初心者の私が自力で作ったテレビ台。
その各工程を、準備段階から完成に至るまで、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説していきます!

市販のテレビ台を眺めていても、なかなか自分の思い通りのものがない。
大きさ、機能、デザイン…どれかを優先すると、どれかがイマイチに。
そんな時はDIY!世界に一つだけど理想のテレビ台を作れますよ!

事の発端はそれまで使っていたテレビ台に不満があったこと。
今まではホームセンターで売ってるようなステンレスの台をテレビ台として使っていました。
しかしまぁ収納スペースが少ない(BLレコーダーが入るほど横幅がない)。
さらに高さも低い(椅子に座ると若干テレビを見下ろす形に)。
つまりまぁ不満だらけ(笑)

市販のテレビ台を探してみると、部屋のテレビ線がある場所にいい具合に収まらなかったり、かつ椅子に座った時に丁度いい高さにならなかったりで、いいテレビ台が見つかりません。
座イスやソファ向けの高さが一般的のようです。

さてどうしようかと考え、自分で作ればいいじゃん! という結論に。 とまぁそんなこんなでテレビ台製作プロジェクトがスタートしました。

テレビ台は誰でも作れる!

まずはじめに、私はDIY初心者です。
というより今回が実質初めてのDIYです!

木材の知識や、木をカットしたり塗料を塗る技術なんて全くない状態でのスタートでしたが、ちゃんと形になりましたよっ!
(初めてでテレビ台を作るっていうのもちょっとハードな気もしましたがなんとかなりました!)

準備さえしっかりしておけば、作るのはそんなに難しくありません!
難しくはないものの、時間と苦労はかかります(汗)

ということで完成したテレビ台がこちら↓

ちゃんと自分の思い通りにサイズや収納スペースを決められるので、満足のいくテレビ台になりました!

[2018年6月20日追記]
現在はもう作ってから1年くらい経ちますが、壊れたり傷ついたりベタつくことなく使えています。

実施時期について

木材を使ったDIYは、夏がおすすめです。

塗料の乾燥にかかる時間が早いからです。倍近く違います。
(油性塗料の場合はさほど影響はないみたいです。)

例えば冬だと丸一日乾燥させないといけないところを、夏だと半日で済みます。
(塗料の種類によってこの時間は変わってきます)
じめじめした梅雨もNGです。

また、家中の窓を全開にして風通しを良くし、乾燥時間を早めるためにも、冬は避けましょう。
寒い中窓を開けっ放しというのはなかなか辛いものがあります。
塗料が油性の場合は匂いがきついので、そういう意味でも換気は重要です。

手順

1. 使う材料を決める
2. 簡単な図面を作る
3. 材料を買いに行く
4. やすりがけ    ←今回はここまで
5. 着色
6. 表面保護
7. 組み立て
8. 完成!

使う材料を決める

まず、使う木材と塗料を決めておくべきです。

値段軽さ(=堅さや丈夫さ)、あとは見栄えも木材によって差がでてきます。

屋外用/屋内用でも木材には向き不向きがありますので、最初に材料を選んでしまいましょう。

それから注意したいのは、木材の種類によっては売られている厚さの種類に違いがあるということです。

使用候補の木材が自分の理想とする厚さで販売されているかどうか、事前に確認しておきましょう。

厚みが決まらないと、厚みを考慮した図面が書けません。
図面が書けないと、ホームセンターで木材を購入してもカットするサイズがわかりません。
これは困ります!

塗料についても最低限、水性油性のどちらの塗料を使うかは決めておきましょう。

油性の場合はものすごく、ものすごく匂います(大事なことなので二回言います)。
シンナーのような鼻につく匂いで、人によっては具合が悪くなります(私も具合が悪くなりました)。
同居人に大迷惑です。
油性塗料を使う場合は、事前にご家族に許可をとってから製作に入りましょう。

簡単な図面を作る

まずは適当でいいので図面を書きます。
設置場所を確認したり、テレビ台の各スペースの中に何を置きたいのかを事前に決めておき、メジャー等で寸法を測ります。
自分の場合は主にBDレコーダーやゲーム機を置きたかったので、そのサイズ+多少の余裕を持たせた寸法にしました。

メモ帳にテキトーに書きます。

しかしまぁ … 雑っ!笑

いや、ほんとにこれしか図面書いてません。
この図面を手に、ホームセンターに材料を買いに行きました。
(材料を選んでる最中に、気になったことなどはメモしていきます。)

木材のカットや接合部分などが最低限わかる程度のものですが、一応図面ですよね…!

図面があれば木材の寸法だけでなく塗料を塗る面積もわかりますので、購入の際に面積に合った容量の塗料を購入できます。

なお、ホームセンターで木材をカットしてもらうわけですが、この時に1mm~2mm程度の誤差は覚悟しましょう。
髪をはさみなどで切る場合とは違い、木材の場合は、木を削ることによって切断します。よって、削った分だけ木材が短くなってしまいます。
例えば、500mmの木材を真っ二つにカットしようとすると、250mmと250mmの2つの木材には
なりません!
249.5mm と 249.5mm とかになります。
それも考慮して図面を書いておけばよかったんですが、今回は全く考えていませんでした…。

今回、実際に1mm~2mmの誤差が発生しました。
ちなみに私は1mm分の誤差何とかしようと思って長いほうの木材を紙やすりでひたすら削りまくりましたが、この差を埋めるのは私の力量では無理でした…。
ほんとに大変です。堅い木材のせいか、全然削れません。めちゃくちゃタフな人ならいけるかもしれませんが、削ったほうの木材の角がすこし丸くなってしまうのでやはりよろしくないかと思います。
専用の工具があれば簡単なんでしょうか…。

木材の接合方法ですが、今回は木ダボ(きたぼ)を使います。
棚の場合はネジの頭が見えているみっともないので木ダボにしました。
(初心者に木ダボは難しい!という話もちらほら聞きますが、全然問題ありませんでした。)

木ダボについては後述。

材料を買いに行く

ホームセンターに行き、下記を購入。

  • シナランバーコア合板:厚さ24mm 1820×910(天版・底床用) … 5350円
  • シナランバーコア合板:厚さ18mm 1820×910 … 3950円 x2
  • 油性オイルステイン:1リットル … 1410円
  • 油性ニス:クリアカラー 0.7リットル … 1667円
  • ペイント薄め液 … 1000円くらい
  • 木ダボ:8x25mm 100本入り … 1000円くらい
  • ドリルビット:8.0mm(木ダボの穴あけ用) … 549円
  • マーキングポンチ(木ダボを使う場合はほぼ必須) … 400円くらい
  • 穴あけガイド … 1706円
  • クランプ(木材を挟み込んで固定するためのもの) … 448円
  • 塗料用刷毛(はけ):50mm … 105円 x2
  • 塗料用刷毛(はけ):70mm … 118円 x2
  • さげ缶(塗料用バケツのこと) … 65円 x 2
  • 軽量ブルーシート(本当は軽量じゃないやつのほうがいいです) … 128円 x 4
  • 紙やすり用ハンドサンダー … 980円

あと木材カット料ですが、一か所につき50円
→ 20カ所カットしでもらったので1000円でした。

着色の道具としてローラーも挙げられますが、
こちらは気泡ができてしまったりして初心者には難しいようなので今回は使いません。

この他、もともと家にあった下記道具・材料を使用します。

  • メジャー
  • インパクトドライバー
  • ハンマー
  • 木工用ボンド
  • 紙やすり
  • ノコギリ
  • 錐(きり)= 千枚通し
  • ネジ
  • 軍手(塗装の際、手を汚さないため)
  • 紙など(図面を書くのに使用)
  • マジックなど、書くための何か(穴を開ける場所の目印を木に書くのに使用)
  • タオル、ガーゼ(使い古しのシャツでも代用可)

購入した材料・道具費用計 … 24498円

とてもじゃないが安いとは言えないこの買い物!!!
これもオリジナルテレビ台のためです…!

木材購入の際は、すべての単位はmmになっていますので注意。
(例:店に並んでいる木材のラベルに「1820×910」と表記 → 「縦1820mm、横910mm」という意味。)

購入した木材などがこちら。

木材は、大体のホームセンターではカットしてくれます。
(カットしてくれる店は、カット専用の場所が店内に設けられているのですぐにわかります。)

重い木材をレジに行って購入した後に、木材カットコーナーに持って行きます。
木材の量と大きさによってはけっこう運ぶのが大変です。
専用のカートを使い、落とさないように慎重に運びましょう。

店によっては、レジで店員さんが「カットしますか?」ってきいてくれるので、指示に従いましょう。
木材カットコーナーでカットする寸法を指示するのですが、簡単な図を紙に書いて指示する場合が多いようです。
書き方は大体木材カットコーナーに書いてありますが、ない場合は店員さんにききましょう。
木材購入と木材カットコーナーは別になっており、料金を払うタイミングも別の場合がほとんどです。

一般的にホームセンターでは軽トラックをレンタルできます。
車がなかったり、車に入りきらない大きさの木材を購入した場合でも安全に家まで運ぶ事ができます。
(軽トラックで走行中ってけっこう揺れたりガタガタ音がして木材の安否が心配ですが、案外大丈夫なものです。)

木材について

木材には様々な種類があり、用途に応じて向き不向きがあります。
いろいろ木材を調べたり実際に店に足を運んで見比べた結果、今回は強度が高いシナランバーコア合板を使うことにしました。

値段は集成材(細かい材木を貼り合わせて作られた木材)と比較するとそこそこしますが、無垢材(自然の木をそのまま切り出した木材)よりは安いです。

初心者にはSPF材やファルカタ材がオススメという記事をよく見ますが、それだとテレビ台にした時に強度が心配だったり、丁度いい厚さの木材が売られていませんでした。

ランバーコア合板の断面。

ランバーコア合板はご覧の通り断面が美しくないので、気になる方は木口テープ(安いもので100円くらいです)を貼りましょう。(私の場合は貼らずにそのままにしちゃいました。)

塗料について

塗料には水性のものと油性のものがあり、どちらも屋外用と屋内用のものがあります。

それぞれの長所と短所を簡単にまとめるとこんな感じです↓

○油性塗料の長所

  • 密着性が高い
  • 塗料の密着性が強い
  • 乾燥時間が早い
  • 耐久性に優れる
  • ツヤがおちにくい
  • 金属などにも塗れる

×油性塗料の短所

  • 薄めたり刷毛を洗うために「ペイント薄め液」が必要
  • 匂いがきつい(シンナーのような匂い)
  • 保管時は注意が必要(火器厳禁)
  • 高価

○水性塗料の長所

  • 薄めたり刷毛を洗うのは水だけでよい(薄める必要すらないこともある)
  • 匂いがあまりしない
  • 保管が簡単
  • 安価

×水性塗料の短所

  • 密着性が低い
  • 乾きづらい
  • ツヤがおちやすい
  • 高性能のものは割高

今回は、密着性や耐久度に重きを置いて油性塗料を選択しました。

ニスも塗料に合わせて油性のニスを選択。
塗料とニスの水性/油性がばらばらだとあまりよろしくありません。

 油性塗料×水性ニス … ニスが弾かれてしまい、塗れない。
 水性塗料×油性ニス … 塗れるが、万が一内側の水性塗料が乾いていなかった場合、いつまでも乾燥しないという現象が起こりうる。

そして塗料には木の表面を覆うタイプ(ペンキなど。木目を隠せる)と、木に浸透するタイプ(オイルステインなど。木目を活かせる)がありますが、木目を残したかったので後者を選択。

ニスはクリアタイプ(無色で透明なもの)がいいみたいです。
着色ニスというものも売ってますが、これは二度塗りができずムラの対処が難しいようですので、慣れないうちは非推奨とのこと。

ニスの色やツヤあり・ツヤなしはお好みで。
ツヤありのものを選ぶと、表面が光を反射し、高級感を生み出してくれます。

なお、油性の場合はペイント薄め液が必要です。
ペイント薄め液は、塗料の粘度が高くて塗りづらい場合に、塗料を薄めるために使います。
また、片づけの際に刷毛を洗う時にも使います。
(使い捨ての刷毛の場合は洗わずに捨てちゃいます。毛が抜けまくるので、再利用は避けましょう。)

服に塗料が付着した場合は乾ききる前だったら拭き取ることができますが、ここでも油性塗料の場合はペイント薄め液を使わないといけません。水性の場合は水で落ちます。

やすりがけ

ここが一番おもしろくない作業です笑

しかも一番時間がかかる作業です(完成度を上げようとすればするほど時間がかかります)。

↑こんな道具(ハンドサンダー)があると、やすりがけをする際に手が疲れにくいです。

もっと言うと電動のサンダー(振動や回転でやすりがけをしてくれる機械。サンディングするマシンなのでサンダーと呼ばれる。通常、安くても1万円くらいする。)があると更に楽ですが、今回は予算の関係で全部手動で研磨していきます(トホホ)。

買ってきたままの木材は、塗装済みのものを除き通常そのままでは使えません(塗装済みの木材を除く)。
見ただけでもかなりザラザラしているのがわかります。手でなでると怪我をしてしまう場合もあるので注意。
このままでは危険ですし、塗料によってはうまく色が乗らない場合もあります。しっかりやすりがけをしておきましょう。

やすりがけをする場所は野外がおすすめです(私はベランダでやりました)。
野外が難しければ、広い部屋にブルーシート等を敷き、その上で行います。
普通に部屋でやろうとすると木粉(もくふん)が舞って大惨事です。

服装は汚れてもいい格好で。

木粉が目に入ることもたまにあります。
なるべく早めに水で洗い流しましょう。 自分は電子工作安全ゴーグルを使ったので、木粉による目のダメージはありませんでした。 ただ、夏場なんでめちゃくちゃ汗をかきます。 ゴーグルしてると更に汗をかきます。 汗をぬぐうためにいちいちゴーグル取ったり付けたりしてたのであんまり効率はよくなかったかもしれません。

紙やすりを使って木目に沿ってひたすら擦ります。
木目に沿わないと大事な木材に傷が付いてしまうので注意です。

使う紙やすりは120番と、240番。
ほんとはもっと細かくわければわけるほど綺麗に仕上がります。
やすりの目が粗いもの(数値が小さいもの)から順番にかけていきます。
ここでやすりがけをしっかりやっておくと、クオリティがグッと上がります。

単純作業ですが、黙々とやすりがけです。
自分の場合は狭いベランダで、しかも木粉の侵入を防ぐために窓は閉め切っての作業です。
体制を変えるのも大変ですし、お気に入りのBGMも聴けません。
孤独です。
耐えましょう笑

私の場合は平日に家に帰ってからコツコツやりました。
やすりがけ全体で6時間くらいかかったでしょうか。

見違えるほどきれいになりましたね!

完全にスベスベピカピカにはなっておりません。
面倒さと筋肉痛のためある程度の妥協はしょうがないです(泣)。

でもかなり滑らかな触り心地。
個人的には満足なので、よしとしましょう。

今回はここまで!

次回は着色から紹介していきます。

次回 → DIY初心者でも作れる!自作テレビ台② ~塗装、表面保護~

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